松浦ユキの最新インターネット情報!
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松浦静山夜話語り 価格: 1,785円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 幕末に向かう19世紀の前半、海防問題は重要になりつつある時代に
青雲の志をずっと秘めていた元平戸藩主の松浦静山。
風流人である見識も高かったが、常に傍観者的な立場であり、
時代の求めに応じた幕府中枢での活躍はできなかった。
才能や能力はあるが、傍観者的であれば本願を成就できない。
評論家的であるが、実践的でない人が多い現代に於いても、
志のあるものの行き方の参考になる。
童門流の飄々としたタッチの小説だが、なかなか含蓄のある作品。
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親指Pの修業時代〈上〉 (河出文庫) 価格: 591円 レビュー評価:3.0 レビュー数:2 内容は世間で言われるほどセンセーショナルなものではありませんが、記述のほうに明らかな問題がある作品です。一例を挙げると、上巻と下巻の接続部分に登場人物が感情的になってわめき散らすシーンがありますが、こういう低俗なシーンは<正直>に書かれたというよりも単に<愚直>に書き散らかされたシーンであり、幼稚園児のイタズラ書きと同じく <心理的>ではなく<生理的>なものなのです。そして、この手の<生理性>は一時フランス文学界で大流行したものの現在では<幼稚>と<未熟>の二言で片付けれている<失敗に終わった過去の試み>なのですから、デビュー当時には高度な<技術>を以ってファンを楽しませてくれた松浦さんが |
親指Pの修業時代〈下〉 (河出文庫) 価格: 578円 レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 恋人ともに、アンダー・グラウンドな見世物一座<フラワー・ショー>の旅巡業に参加した、主人公・一実。 恋人春志がホモ・セクシャルの男に連れ去られている間、一実自身は同性であるメンバー・映子にどうしようもなく惹かれてゆく。しかも映子の長年の恋人は肉体と精神に深い問題を抱えていて…。 春志の帰還によって四角関係になった、彼らの愛の結末は? 次々とたちかわるように現れる主人公の迷い・決断・更なる困惑の中で、セックスとは何か?快感とは何か?を深く考えさせられる。 |
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北海道人―松浦武四郎 (講談社文庫) 価格: 680円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 "北海道"の名づけ親として知られる松浦武四郎。
弘化年間から幕末期にかけ都合6度の蝦夷地探索を敢行、
当時ほとんど知られなかった内陸部まで探索を極めた彼は、単に健脚家であるに留まらず、
地理・民俗・言語・本草学など多岐に渡る分野で膨大な記録を残した。
質・量両面において突出した成果を残した彼は、本邦史上最大の探検家と言っても過言でないだろう。
本書はその松浦武四郎を主役に据えた時代小説。16歳で生家を出奔し、71歳で没するまでの生涯を描く。
なるべく虚構を抑えようという著者の配慮が見え、武四郎自身が残した記 |
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